龍田比古の奥山日記

愛する人を追い、斑鳩、三郷、平群、生駒、安堵…龍田川流域など大和を歩いている。気持ちのいい石室によこたわるかとおもえば、万葉のイリュージョンに垣間見たり、十一面観世音が暗号を呟く。…生駒郡という現代の地名を旧平群郡と読み替えると、いろいろなことが見えてきました。

あをかきうるはし

雪の宝山寺ふたたび

今年の大雪に始発電車の遅れはなかった。始発のケーブルに乗ったのは何度目だろう。 このケーブルの沿革を少々。 ケーブル鳥居前駅のある近鉄奈良線生駒駅は大正2年(1913)に大軌(大坂電気軌道)生駒駅として開設、同年すでに生駒隧道を社運をかけて完成してい…

信貴山大本山玉蔵院

○玉蔵院(ぎょくぞういん) 信貴山の宿坊の一つ。融通尊(ゆうずうそん)のほか高さ14.56mの「日本一大地蔵」などが祀られている。また「浴油堂」(よくゆどう)では毎朝護摩祈祷が行われている。この浴油堂の建物は丹精で美しく、境内でも一番居心地のよい…

信貴山水屋

水屋(みずや)(猪上神社旧社地) 本堂の北西、かつて猪上神社が祀られていた所に水屋があり、参拝者の清めの場であるとともに、雄嶽山頂の空鉢堂に供える水を汲む場でもある。ここで金属製のポットに水を入れて運び上げるのである。※わたしの信貴山猪上神…

信貴山一切経蔵(経堂)

一切経蔵(いっさいきょうぞう) 仏教の全ての経典を収めた回転する経厨子を納めている。一回転させると全ての経を読誦した功徳が得られるとされる。一人ではとても回せないが、大人3人が協力すると回すことが出来る。壁面には仏教伝来を描いた壁画がある。…

信貴山霊宝館~宝蔵(飛倉館)

霊宝館(れいほうかん) 本堂横にある小さな建物。国宝『信貴山縁起』の複製(原本は奈良国立美術館に寄託)のほか重文金銅鉢や鎧兜、町指定菊水の旌旗(せいき)などを見ることができる。300円。<展示物> 国宝「信貴山縁起絵巻」(三巻)は復刻本を展示 …

信貴山虚空蔵菩薩堂

虚空蔵菩薩堂(こくぞうぼさつどう。元求聞持堂ぐもんじどう) 元禄十三年(1700)生母桂昌院(けいしょういん、寛永4年1627~ 宝永2年1705、江戸幕府3代将軍徳川家光の側室で、5代将軍綱吉の生母。通称はお玉の方)により起工、翌十四年に完成。昔日に弘法…

信貴山行者堂~多宝塔~鐘楼堂

信貴山山頂の空鉢護法堂や信貴山城から朝護孫子寺の方へ下ると最初に出会うお堂が行者堂。そして多宝塔、すぐ向いに鐘楼。鐘楼のすぐ後ろには虚空蔵堂があるが、高低差があり、多宝塔との間にある奥の院参道をぐるっと迂回して石段を降りなけれならない。虚…

信貴山 開山堂~命蓮塚

開山堂 開山堂は耽美な三間四方の宝形造。享保十七年(1722)建立。願主は河内国本堂村教心坊(盲人)他二名。道内の岩窟に聖徳太子像・弘法太子像・命蓮上人像・歓算上人像を奉安。盤上に四国八十八ヶ所の本尊を配す。 3分間の堂守さんの説明を聞いてから四国…

信貴山 空鉢護法堂

信貴山朝護孫子寺はおもしろい。 鉢にこだわりがある。国宝信貴山縁起絵巻全三巻が有名だが、その絵巻の一部を霊宝館で見ることができる(原本は奈良国立博物館に寄託、里帰り公開もある)縁起といえば社寺の創建にまつわる物語が相場であるが、この縁起に聖…

北山十八間戸(きたやまじゅうはっけんこ)

奈良市川上町454 東大寺から京街道を北へ行くと奈良坂となり般若寺や少年刑務所がある。そのすぐ近くに北山十八間戸を見つけた。今までこの辺りと聞いていたので、何回か道すがら探したが分からなかった。今日は彦助のイベントの帰り道、ラッキーだった。…

修行代 朝護孫子寺

七夕ですね。彦星が見られますでしょうか。(おととい磔磔で彦ライブ!を見ましたので今年はそれで満足です) 一念発起ということでもないのですが、信貴山朝護孫子寺にお参りに行きました。 朝5:45から始まる「修行代」の見学をさせていただきました。 早起…

矢田丘陵と大和棟

毎日見えてしまう生駒山。麓で暮らすと意識すらしない。 まして龍田川左岸矢田丘陵麓に住むと矢田丘陵はもっと意識化できない、この丘陵はいわば土であり水であり風、空気そのもの。 生駒山を主峰とする生駒山系と矢田丘陵に挟まれた生駒谷そして平群谷、こ…

初めての銀龍草

EOC-netト生駒のイベントに参加したとき往馬大社の宮司さんがここで銀龍草が咲きます、観られますと教えていただいた。それで本日半日勤務のため往馬大社に駆けつけました。 とうとう片思いの花に出会い、見詰め合いました。 うーん、不思議な青い目を持って…

斑鳩藤ノ木古墳の石室に3分間入ったよ

平成25年5月4日藤ノ木古墳石室特別公開に参加した。感動 9時ごろには到着したのに長蛇の列、列の先頭はテントの中にぎっしり詰めて座っている。並ぶのは嫌いだ。モノには両面ある。並ぶことに一分の利があるとすれば、行列のほとんどがただひとつの熱でつな…

往馬比古の平群歴史ウォークがはじまった

初めての平群歴史ウォーク 2013年4月13日(土)9時半 平群駅スタート、宮内庁管理の長屋王墓と吉備内親王墓、三里古墳、船山神社、平等寺春日神社、道の駅(昼食)、平群神社、西宮古墳、消渇(しょうかち)神社、岩床神社、岩床神社旧社地、烏土塚古墳、 16時竜…

西宮古墳

三郷から平群に向うと龍田の川に桜が映されていました。思わず見とれて立ち止まる。平群の丘陵の続きのような生駒山が見えました。 生駒山が神名備に見える所はやはり往馬大社の東からか。往馬大社の存在の理由かも。本来は山がご神体だったんだろう。 (これ…

柿の葉寿司<大和の特産品

「たなか」の柿の葉寿司。これは五條が本拠。この柿の葉寿司を食べると五條の味がする。 え、どんな味? 平宗よりも微妙に大きい気がする。好きな味。 近鉄奈良駅から外へ出ると、奈良県商工観光館の向かいに平宗の… それはともかく、今日、生駒で柿の葉寿司…

再び宇陀の水分神社、心のふるさと宇陀

近鉄の酒蔵を目指すウォークに参加、大好きな宇陀を歩いて巡ることができた。 充分歩いたし、神社仏閣を訪れたし、満足。だから別に何も書くことはないけど、やっぱり宇陀を自慢したいような気になる。 今までの自慢の宇陀は室生寺であり、佛隆寺の千年桜、…

伝香寺

伝香寺は奈良市小川町にある律宗の古刹で、百合祭りで有名な率川神社のお隣、境内の幼稚園は学校法人伝香寺学園いさがわ幼稚園という。この日だけご開帳される子供の守り仏(はだか地蔵)を拝観するために出かけた。立派な門構え「表門」。伝香寺に、いざっ…

東大寺修二会

東大寺修二会(しゅにえ)お松明 場所は修二会の会場だから二月堂 修二会といえばお水取りの日の籠松明が大きくて見栄えがあり、有名である。お水取りといって連想するイメージは籠松明の炎、火の粉 最終日のお松明はまた独特で、この日だけ夜六時半から始ま…

往馬比古の平群歴史ウォーク

今回、私(往馬比古)が奈良県生駒郡平群町の歴史ウォークを初めて企画しました。平群の歴史が面白そう。気持ちよく歩きながら、ちょっとお勉強も加味して平郡町ボランティアガイドの会に烏土塚古墳(国の史跡)を中心に午前午後一日コースのアレンジをお願…

平群の考古学の先生が面白い

奈良県生駒郡平群町教育委員会に初めて伺いました。というのもホームページで「平群町史」を売り出し中なのだ。市町村の歴史書を購入するのは始めて。職場関係者に平群在住者が何人もいて、ある方から「へぐりの里の歴史」<上><中>を頂いたことがある。…

来たいと願っていた廣瀬大社に始めて来れた、嬉しい。

廣瀬大社砂かけ祭 こんなすごい祭が存在するなんて考えたこともなかった。 <祭神> 宇加能売命(わかうかのめのみこと) 櫛玉命(くしたまのみこと) <! 穂雷命(ほのいかづちのみこと) <創建> 崇神天皇九年(前89年)、廣瀬の河合の里長に御信託があ…

大和のくに奈良県を歩く

奈良検定を受けたと書きましたが、正しい名称を確認していませんので、ここで改めて、 「第7回奈良まほろばソムリエ検定」の受けた試験科目は「奈良通2級」でした。ぶらりと飛鳥へ、またあおによし奈良へ、五條吉野へ 自転車で丘を越え急な坂を上り曲がり…

しぼりたて「くらがり越え」生原酒 美味い

今日は久しぶりの検定受験、といっても仕事上の資格でもなく、何か副業のためのものでもありません。 知る人ぞ知る「奈良まほろばソムリエ検定」(略称「奈良通」)2級の検定を受けてきました。

晴れ渡った秋のお山

今朝は冷え込んで、秋の紅葉を一層深く彩る 空は高く 春の山の笑いにも似て、より立体的にもこもこともりあがる やせたキャラブキもようやく咲き始めてくれた。 よかった大阪に日本酒を味わいに行く 約束の時間はまだか

鍋倉渓〜神野山

鍋倉渓、少し奇妙な名前。語感、美しい感じは少なく、日常、台所、煙、煤、そんな連想が湧く。山添村のリーフレットには 神野山山腹にあり、大小の黒々とした岩が幅平均25m、長さ650mにわたり、まるで溶岩の流れのような景観を造りだしています。神野山の巨…

古事記、神武東征の伝承地を訪ねて

生駒の上町(かみまち)を歩き回りました。 神武聖跡顕彰の碑 ぼちぼち紅葉して美しくなりそう。 石碑の裏にはご覧のように、長髄彦を討伐した戦場であり、その時に金鵄が輝き勝利を導いたことにより、この村を鵄村と称する、というような意味のことが読み取…

正倉院展〜奈良公園

私どうも飲むテンポが速いのは安物のコップで飲むかららしい 瑠璃坏(るりのつき=ガラスのさかづき)こんな素敵な杯で飲んだらさぞ美味かろう、ゆったり酒と杯を眺めながら 図録には「見込み」も見える。(カラー写真にして欲しかった)深い青は好きな色 ギ…

旨酒 日本酒 大和の地酒

こんな美味い酒と出会った。友と過ごす幸せの一瞬 なんでも奈良女子大と春鹿の今西清兵衛商店とが共同開発、2009年にデビューした清酒。杯をすすると口いっぱいに広がり、初めてであったのに懐かしい感じがした。 懐かしい酒とは、かつてワインが毎月町の酒…