鍋倉渓〜神野山
鍋倉渓、少し奇妙な名前。語感、美しい感じは少なく、日常、台所、煙、煤、そんな連想が湧く。山添村のリーフレットには
神野山山腹にあり、大小の黒々とした岩が幅平均25m、長さ650mにわたり、まるで溶岩の流れのような景観を造りだしています。神野山の巨石は星座(天の川・夏の大三角)を地上に映したのではないかと考えられ、この鍋倉渓は「天の川」を表していると考えられています。
鍋の底のように黒々。たしかに不思議な景観。
現地には怪しげな説明の看板が多数立っている。署名は「山添村いわくら文化研究会」。宗教団体か民俗学の団体か。
鍋倉渓の中ほどには「竜王岩」という巨石がある。天の川の岸辺に鎮座していた。
周りは素朴な建築で神社が構成されていた。無人の神社で、棟を並べて無人の建物が河岸に並ぶ。
ご神木かな
竜王岩(アンタレス)
神野山鍋倉渓の中央付近に位置し、現在もご神体として祀られている。さそり座のアンタレスを表していると考えられている。
山添村いわくら文化研究会
いつのまにか鍋倉渓らしくなくなり、角閃ハンレイガンが露出して谷を埋めた珍しい景色もなくなり山頂に近づく。
僕の足の倍ほどある葉、♫この木何の木気になる木♪
山頂には王塚とよばれる土饅頭があった。
王塚(デネブ・夏の大三角形)
山頂に古墳というのは珍しいことから古代人が天と交信するために造られた古代祭祀と考えるのが一般的である。統計136度の線上に位置する。白鳥座のデネブを表していると考えられている。
山添村いわくら文化研究会
いつの間にかあっという間に頭上に雨雲が広がり降ってきた。鍋倉渓まで傘が欲しいほどの降りになり、逃げるように下山した。
http://www.vill.yamazoe.nara.jp/kankou/k-foresuto.htm