龍田比古の奥山日記

愛する人を追い、斑鳩、三郷、平群、生駒、安堵…龍田川流域など大和を歩いている。気持ちのいい石室によこたわるかとおもえば、万葉のイリュージョンに垣間見たり、十一面観世音が暗号を呟く。…生駒郡という現代の地名を旧平群郡と読み替えると、いろいろなことが見えてきました。

なら町、夏、旨酒


警報が出るほど激しい夕立が通り過ぎる近鉄奈良駅前。
走る車が金色を帯び始めたので、西の空を眺めると雨雲の合間から瞬き程の間、夕日が輝きました。
生駒山の山端とTVアンテナがくっきりシルエットで浮かび上がります。
地上からも生駒山が見えるのにあらためて目に焼き付けた。
あっという間にまた雨雲に隠されたが、その頃には酒飲み友達が集まりはじめた。

ほんまに楽しい夜のひと時に友人と日本酒という尊い水に感謝
今夜のお勉強は次のお酒を蔵という酒場で学んだ。
こんな勉強なら毎晩したいなぁ

きもと(「生酛」と書きますが表示できるかどうか。モトは「酉」へんに「元」)菊正宗。ようやく出会えた待ちに待った出会いです。
携帯をiPhoneに替えてしばらくして見つけた日本酒学習アプリ、そのテーマが「きもと」であり、菊正宗みたいに大手の清酒ならすぐにでも喉に入るだろうと高をくくっていたのが大間違い。意外と出会いません。そういう社会的地理的な状況を把握することも興味の対象です。
辛口と言われたが、最初の印象はさっぱりした甘さが心地よく、いい酒だと思った。あっさりした感じ。

斑鳩の里
生駒から龍田川沿いに下る(南下)と斑鳩の里で龍田大橋に出て、そのすぐ近くに小さな造り酒屋があり、自転車を乗り回していた頃、買い求め旨いと思った印象がある。大橋から法隆寺に向かう細い旧街道(現R25の北側の通り)に入ったところ。
でもこの酒ラベルを眺めると、御所の千代酒造とあり、篠峯・櫛羅のあの蔵元ではありませんか。フルーティないい香りの酒だった。女性に好まれそう。
仕上げは豊祝の貴仙寿これはあっさりできりっと締まって決まった。