龍田比古の奥山日記

愛する人を追い、斑鳩、三郷、平群、生駒、安堵…龍田川流域など大和を歩いている。気持ちのいい石室によこたわるかとおもえば、万葉のイリュージョンに垣間見たり、十一面観世音が暗号を呟く。…生駒郡という現代の地名を旧平群郡と読み替えると、いろいろなことが見えてきました。

とうとう行った、京都水族館

入場すると京都のせせらぎの展示がある。オオサンショウウオがメインかな。でもケースが子どもの目の高さで見える位置にあるので、混雑の会場で後列から見えにくい。前列の見学の列はなかなか動かず、混雑は毎年の正倉院展でなれた私も、どうしたらよいかとまどい、あきらめて次の展示に向かうこともしばしば。全展示を回ったにもかかわらず、中途半端な見方しかできず、不満が残った。行ったのがオープンから1月経ったような時機だからか、平日しか満足に見られないのか…見極める必要が出てきた。
京都の川ゾーンについて飼育員からのコメント!

オオサンショウウオの生態をふまえた展示が自慢です。運がよければ、水の中にいるオオサンショウウオがすごいスピードで小魚をつかまえる、迫力のシーンが見られるかもしれません。つぶらな目や、カエルのように小さい手、息を吸うために水中からあがってくるときののっそりした姿などは愛きょうたっぷりですよ!

海獣ゾーンでは小さなトンネルコーナーを作っていたり、柱のような円柱の3分の2まで海水が入っていて、オットセイが姿を現すかもしれない、という仕掛けなどがある。そのコーナーはみんな子どもずれで並んでいる。きっとこのコーナーはgood!入りたい。おっさん1人で行ったので、少々並びにくい雰囲気あり。パス。「チューブ状の水槽」は円柱の途中までしか水がなく、いわば行き止まりの袋小路、どこかの(北海道やったかな?)展示みたいに通り過ぎるついでに人間を観察する場面はなかなか実現しなかった。長く待ったがとうとう無かった。
penguinゾーンは混雑のまま並んで入ると前後の客が「かわいい!」の連発。ふむ。背は低いし腹が出て足が短く見えるので、顔を見なければ可愛いといっても間違いではないだろう。でも目や顔を見るとなかなか鋭い眼光があり、可愛いに程遠い。にもかかわらず体型が体型なので可愛いといい続ける女性陣を許してやることにした。でも混雑の中、耳の傍で大声を出さないでほしいものである。ペンギンだって本当はそれ相当の脚がある。ただ垂れ下がった腹で見えないだけだ。たしか名古屋の水族館には骸骨の展示があったからじっくり観た。

大水槽は館内最大のアクリルである。

広間があり、背後にベンチがある。空きは無いが、ゆっくり座って眺めると最高やろなぁ。海遊館の巨大水槽に馴染んだ目には小さく見えてしまうのは悲しい。二階横の廊下から横から眺めてもアクリルが出っ張って湾曲しているので、不思議と見える。うまく作ってある。
その他、小さな展示の集まりや売店があるが、戸外の里山ゾーンが落ち着く。たまたま雨で人が少ないからでもあるが、流れのあるビオトープが居心地がいい。

全体は期待したよりもかなり小規模、ただしイルカショーのプールとスタンドは一般的サイズ。土曜日、イルカショーの30分前に行かないと端からしか入れないような制限をされる。座る位置は中央がいい。低いところは水をかけてもらえるし、近いので迫力もあるだろう。高い座席はプールの後方(園外)が芝生の広場になっており、木々も見える。その向こうに東海道新幹線の車両が見える。京都駅に近いので車速は低く行き交う面白い風景だ。スローモーションがファンタスティック。広角で全体を撮影すると、新幹線もほとんど見えないが、肉眼では不思議によく見える。いいね。スタンドに座ると前4列は水がかかると案内がある。ビニールシートなど一切無し。イルカショーで満足できれば大人2000円は妥当かどうか、規模からすれば少々高いような気がしないでもない。←今日の気分。

オプションで飼育員しか入れないバックヤードツアーがある。行って見たい。別料金500円が必要だが毎日2回ある。ゴールデンウィークはやっていないが、その直前だったのに、すぐに売り切れ、よく見ると定員があり、毎回10名!朝一番に並ぶしかないか(あきらめ半分)

京都駅から西方へ徒歩15〜20分。駐車場無し、自転車1日1回150円(3時間までは無料)・バイク1時間まで無料以降120分ごと100円。

文句もたくさんつぶやいたが、何もかも総合的に見るとやはり面白そう。年間パスポートを買ってしまった。4000円。馬鹿だね。

梅小路公園の中にあるこの水族館、公園のエリアでは京都駅に近い方にある。かつて行ったことのある蒸気機関車館を探した。反対側に懐かしい旧二条駅舎を発見、安心して引き返したが、汽笛が追いかけてきた、何度も繰り返し。あぁ懐かしい。