龍田比古の奥山日記

愛する人を追い、斑鳩、三郷、平群、生駒、安堵…龍田川流域など大和を歩いている。気持ちのいい石室によこたわるかとおもえば、万葉のイリュージョンに垣間見たり、十一面観世音が暗号を呟く。…生駒郡という現代の地名を旧平群郡と読み替えると、いろいろなことが見えてきました。

竜田川いいとこ探しツアー Eco-net生駒

2013年3月23日(土)9:30近鉄鋼索線宝山寺駅集合
写真の整理を始めたらなかなか普通に動かないパソコンに向っていたらつい没入、ツアーの時間が迫り飛び出した。遅刻のため先回り、最初の見学場所の宝山寺でEco-net生駒一行をお待ちした。石段を駆け上がったとき、先週の足首の故障を思い出した。

今回は竜田川支流だけでなく、宝山寺と往馬大社の見物を織り込んだエコ観光ツアーという試みだと分かった。文化財の担当職員さんが懇切丁寧な説明をくださる。

毎度感心する聖天堂の屋根。次回この屋根をじっくり見てみたい。高い所からも観たい。

重要文化財の近代化遺産といえば獅子閣。そのバルコニーから見た宝山寺の七堂伽藍。
獅子閣についてはいずれページを改めて鑑賞してみたい。

印象的な螺旋階段を降りて獅子閣を後にする。

キトラ川源流の岩谷(いわや)の滝。解説は大聖院主の中野さん。生駒山には4本のトンネルがある。それが山中の水脈を切り、行場の水を枯らした。上の水源から引き直したとか。

滝に打たれる水の行のお話も面白かった。律宗の持ち物だが、誰でも行はできる。

宝山寺の旧参道を下りお化け灯篭に出た。保存された旧参道の始点だ。

キトラ川の終点の出合川との合流

スタッフの若いイケ面がサンプリング。そういえばこの若者重い荷物を持ち、点呼したり、走り回ったり。格好良かったよ。

出合川が竜田本流に出会う。迎える鯉。この直前に往馬大社の裏を流れる支流と合流したが、川の名前が分からない。支流の名前をどのように検索したらよいのだろう。

往馬大社では宮司さんが大社の歴史、表記、神体山生駒山の姿を写真で見せてくださった。最善のビューポイントは一分駅から菜畑駅よりの線路上(?)。写真にたしか線路が写っていた。この地点探索も楽しい課題だ。

なんと本殿を見せていただいた。石段下で清めてきてよかった。

観音堂に上げてもらい、観音様と曼荼羅について解説を受けた。この十一面観音立像は鎌倉時代の雲慶作
この後、菜畑駅近くの瓦谷川簡易浄化施設を見学、次いで

東生駒川の総合浄化施設の上下でサンプリング。

試薬を使った簡易検査の結果発表。
スタッフは予想した数字であったためか、特に結果を評価解説がなかった。
特に東生駒川の浄化施設の入り口出口の比較ではCODに変化が無いことについてはしっかり評価して、設備の効果、必要性について考えるべきだと思うけどなぁ。でも観光ツアーなら難しいこと抜きで楽しむほうがよい。宝山寺・大聖院・往馬大社を入れた企画はとてもよかった。

道中清流橋上流で見た姫踊子草

帰りケーブル沿いの道路を通らず軽井沢を通ると、みごとな白木蓮満開の大木を発見。見とれてしまった。
メンバーに杖を借りて山を下ったが、足に少し不安があるときなど、とても有効であることが分かった。二本セットを探してみよう。